医師 バイト

医師と伝え方 その3

医療の現場では、患者に対して言いにくいことを伝えなければいけない場面や、重要なことを伝える場面に遭遇する機会も少なくありません。患者に悪い結果を伝えるときや、注意をしなければいけない場面は、伝える側の医師も緊張をしますし気を遣います。

言いにくいことを伝えるときには、「枕詞」を使うというテクニックがあります。枕詞というと、俳句や短歌などでも使われていますが、ここでは「前置き」という意味で使用しています。

この枕詞は、特に許可を取る場合に有効です。例えば重要な話をするときにいきなり切り出すのではなく「大切なお話があるため、今お時間よろしいですか?」「耳に痛い話かもしれませんが、お話しても良いでしょうか」などと前置きをしましょう。これにより、相手に聞く準備をしてもらうことができますので、聞き漏らしが減りますし、内容によっては覚悟を決めることができます。

前置きをすると大抵の場合は社交辞令のように「どうぞ」と返されますが、許可を出した以上は相手に聞く責任が無意識に生じます。言葉に対しての真剣度が変わってくるのです。また、患者にとって悪い話である場合にはワンクッションとなり、内容にも感情的になりにくくなるといったメリットがあります。これらの枕詞は何度も繰り返してしまうと効果が弱くなってしまいます。絶対に聞いて欲しい場合や、緊張が伴う場合を見極めて使う必要があるでしょう。

人は頭ごなしに言われてしまうと、つい感情的になることや、反発を覚えることも多いそうです。他にも感情的になりそうな相手には「お気持ちはよく分かりますが」と相手に共感をすることも重要です。相手の話のペースに飲まれず、自分の話に仕切り直しながら丁寧に伝えていきましょう。

 

 

 

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