医師 バイト

医師と勉強 その2

学生の勉強においては、試験に出る内容は授業で習った範囲のことであり、それ以上のことは問われません。限られた範囲の知識を憶える作業は大学入試まで行われてきた受験勉強と同じで、「答えのある問題」を解くのにすぎないのです。上限があり、答えもあるのが学生までの勉強の本質です。

しかし医師になってからの勉強は答えがありません。医学という学問には無限の広がりがあります。臨床や研究の世界では、答えがあるのかどうかすらわからず、知識はどこまで増やせば十分かという基準もありません。少しでも患者さんの利益になるように、少しでも研究成果を上げるために、また少しでも自分を磨いて他の医師と差をつけるためには、問題が何であるかを自分で設定し、あるかどうかすらわからない答えに向かって過去の知識を検索し進むしかありません。

大学までの勉強が知識の範囲が決まっていることを学ぶ「かごの鳥の勉強」に例えられるなら、医師になってからの勉強は無限の世界を羽ばたいて自分で獲物を狩る「大鷲のような勉強」と言えるでしょう。後者の勉強は、大変ですが自由でとても楽しい勉強です。

多くの研修医は医師になってからも答えのあるいわゆるお勉強形式の講義や実習を求めますが、それをしてるうちは他の医師と差をつけることはできません。他の人が気づかない問題に自分だけが気づき、他の人よりも多く考え、調べることで、他の医師より一歩リードしたより良い医師もしくは研究者になることができます。

 

 

 

 

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